文学部中国文学を対象とした教材開発

教材開発センターでは、学内の先生方が講義等で使用するICT(Information Communication Technology)活用電子教材の開発とその支援を行っています。その際、学内の「教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクトP&P(Interdisciplinary Programs in Education and Projects in Research Development)」や「教育の質向上プログラムEEP(Enhanced Education Program)」と連携した活動も行っています。本プロジェクトは、文学部EEP「文系ディシプリン科目教科書・副教材の開発−人文学教育カリキュラムの充実を目指して−」の一環として実施しているプロジェクトです。本プロジェクトでは、人文科学研究院の静永健教授と共に中国文学(漢文)を題材として内容をよりよく理解するための教材の開発に取り組んでいます。物語の場面を紙の媒体だけで学習するのではなく、3次元 CG 等により表現された人物の位置関係や振る舞いを見ながら学習することで、学習内容をより深く理解ができ、学習対象に興味を沸かせることができるようになると考えています。3次元 CG等を活用してどのように表現すれば学習効果が上がるか?について議論しながら、静永先生と研究室のスタッフ・学生と協働で教材開発を行っています。写真はその一場面です。

プロジェクトメンバー

静永健(人文科学研究院 教授)
奥野新太郎(人文科学研究院 助教)
長谷川真史(人文科学研究院 専門研究員)
雁木誠(人文科学府 博士課程3年)
栗山雅央(人文科学研究院 専門研究員)
種村由季子(人文科学研究院 専門研究員)

教材開発センター担当者
岡田義広(センター長 教授)
金子晃介(助教)
中園沙貴(テクニカルスタッフ)
小森大地(工学部電気情報工学科4年)

活動概要

平成27年度

 平成27年度は、高校の「漢文」で扱われる「鴻門之会」とよばれる場面を3次元 CG 等で表現する対話型電子教材の開発に取り組んでいます。Unityというゲーム開発エンジンを用いてプロトタイプを開発し、後にWebGLという技術を利用したウェブコンテンツとして公開版を開発する計画です。任意のウェブブラウザで閲覧し学習することができます。登場人物の服装や建物のリアリティを求めるのではなく、高校の「漢文」の学習教材として学習効果が上がる方法を検討し開発を進めています。

会議等

4月16日(木)16:30-18:00、題材等(司馬遷(史記)「鴻門之会」、「桃花源記」、杜甫「兵車行」)の打ち合わせ、題材を「鴻門之会」に決定
5月18日(月)15:00-16:30、「鴻門之会」教材内容案打ち合わせ、内容方針決定
6月15日(月)15:00-17:00、「鴻門之会」教材開発進捗報告と議論
7月 6日(月)15:00-16:00、「鴻門之会」教材開発進捗報告と議論(プロトタイプ開発開始)
8月10日(月)15:00-16:00、「鴻門之会」教材開発進捗報告と議論(プロトタイプ修正作業)
9月14日(月)15:00-16:00、「鴻門之会」教材開発進捗報告と議論(プロトタイプ修正作業)
10月19日(月)15:00-16:00、「鴻門之会」教材開発進捗報告と議論(プロトタイプ修正作業)、プロジェクトホームページ作成